【フランス革命】モランコーチが語る真実。「卓球だけのコーチではない。ぼくは彼らの頭脳も人間性も発達させなければならない」
卓球王国2025年3月号に掲載 Vol.3
ブンデスリーガでプレーする上田仁もルブラン兄弟と練習をしたことがある。「モンペリエ式」とも言える遊び感覚のウォーミングアップやゲーム練習を、「ルブラン兄弟は、独創的な練習をすることが有名ですが、たとえば、ツーバウンドさせながら卓球をしたりしますよね。その独特な練習法には、実際に意味があり、非常に感覚が良くなります」と評している。
伊藤美誠も2024年10月に「モンペリエ」に行き、練習を楽しんだ。
中国でもなくドイツでもなく、日本でもない。モンペリエには何かがある。
Interview by
Nathanael MOLIN
ナタナエル・モラン
1986年7月6日、フランス・ディジョン生まれ。フランスのカデット、ジュニアのナショナルチームに在籍するも22歳で一線を退く。17歳頃から指導に興味があり、ルブラン兄弟の幼少時代に指導。2021年に正式に兄弟の専任コーチとなり、23年ヨーロッパ競技大会からはフランスの代表監督に就任。パリ五輪では団体戦で銀メダルを獲得した
12月にオクセンハウゼンでの合宿でルブラン兄弟と練習をした。
「実際に合宿に参加しました。練習方法も全く違うし、練習時間が日本ほど長くないけれど、ルブラン兄弟はコーチのナタナエルとコミュニケーションを取りながらも、時には結構きつく言い合うこともあります。それは日本には全くないこと。
時々、練習で集中力が途切れたりするけど、そういう時には逆手を使ったゲームをしたりと、遊び感覚のあるミニゲームをやったりする。そこはすごいなと思いました」
初めてのオリンピックで成功できないのか。そんな理由はないだろう。人の話を聞くことも大切だけど、人の話を聞かないことも大切だ。自分を信じて自分の卓球をすればいいんだ