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粘着&微粘着の力① 粘着とテンションの融合がもたらした“微粘着” の潮流

かつては粘着性裏ソフトラバーと言えば、中国製ラバーのイメージがあった。しかし、2019〜20年頃に日本製やドイツ製の「粘着テンション」が現れて、徐々に浸透。さらに23〜24年には「微粘着」を謳ったドイツ製ラバーが数多くリリースされた。粘着、微粘着、非粘着の違いとは? ラバーが多様化した今、改めて粘着&微粘着ラバーにスポットを当てるとともに、日本リーガーによる各社粘着ラバーの試打を行った。
卓球王国2025年3月号掲載 写真:江藤義典

回転性能を重視したラバー開発が進み、粘着テンションが生まれた

高弾性、粘着性、テンション系、スピン系テンション、粘着テンション、ハイブリッドテンション。裏ソフトラバーのジャンル名は、性能向上の歴史とともに新たに生まれ、複雑化してきた。まずはトレンドと言われる「微粘着」というジャンルについて整理しよう。

 1950年代に日本で開発された裏ソフトラバー。1960年代末には合成ゴムを加えて反発力を高めた「高弾性」が誕生。90年代末にはより弾む「テンション系」が生まれ、それが主流となったため、「(非テンションの)高弾性」は、その名に反して初・中級用ラバーという位置づけに変化していった。

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