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【今枝流 勝者の思考学】第5回「強くなるため、勝つための練習での考え方」

 選手として全日本チャンピオン、世界選手権日本代表の経歴を持ち、指導者としてもインターハイ学校対抗で8連覇を達成した愛工大名電高・今枝一郎監督。その今枝監督に選手、指導者としての多くの経験を踏まえた「勝つための考え方」を語ってもらう。

●今枝一郎(いまえだ・いちろう)
1974年11月6日生まれ、愛知県出身。全中・インターハイ・全日本ジュニア・全日学でシングルスを制し、1994年には全日本選手権シングルスで優勝。日本代表として2度世界選手権に出場。引退後は母校・愛工大名電高で監督を務め、インターハイ学校対抗8連覇、高校選抜7連覇

毎日「自分を鍛える」意識で強くなった高校時代

 今回は「練習」をテーマに、現役時代に意識していたこと、取り組んでいたことについて話していきます。

 私が選手として一気に伸びた時期は高校時代でしたが、その頃、練習で意識していたのは「自分を鍛える」こと。調整のような練習はほとんどせず、とにかく自分を強化する。たとえば、「昨日は10球連続で入ったから、今日は11球連続で入るまで練習をやめない」というように、毎日、自分の限界を伸ばすことを目標にして練習に取り組んでいました。

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