真説 卓球おもしろ物語33【東京五輪で悲願の中国越え、水谷隼/伊藤美誠の混合金メダル 〈最終回〉】
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真説 卓球おもしろ物語32【ブースター問題と日本男子の復活〜リオ五輪で男子団体銀・水谷が単で銅メダルを獲得】
〈その32〉卓球王国2023年2月号掲載
Text by
伊藤条太Jota Ito
卓球史研究家・卓球コラムニストの伊藤条太氏が、独自の視点で卓球史を紹介するこのコーナー。今回は、10年前、2012年ロンドン五輪後から2017年世界選手権までのお話。ラバーへの「後加工禁止ルール」と「ブースター」の問題、ボールの材質がセルロイドからプラスチックへと移行など、用具面で大きな動きが。また、リオ五輪では日本男子が団体銀メダル、水谷隼が初の個人戦メダルを獲得。それまで女子の活躍に押されていた男子卓球が、世間に大きなインパクトを与え、注目を集めた。
水谷隼が告発した卓球界の闇、“ブースター不正使用問題”
2012年ロンドン五輪で日本女子が銀メダルを獲得し、感動の余韻(よいん)が冷めやらぬその年の10月、穏(おだ)やかではないニュースがマスコミに取り上げられた。水谷隼が卓球界に蔓延(まんえん)する“ブースター”の不正使用を告発し、解決に動かないITTF(国際卓球連盟)への抗議として、国際試合への出場ボイコットを表明したのである。
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