[偉関晴光&絹子]来日して34年、世界を極めた男とその妻が中国と日本を語る

[クローズアップ]続けるべきもの、やめるべきもの、そして変わるべきもの
卓球王国2025年4月号掲載
全日本分離開催で見えたもの。前例主義はやめて、抜本的に主催大会を見直す時が来ている
新たな試みである単複分離開催の全日本選手権は終わった。予想していたことではあったが、選手と関係者からは不評だった。今問われているのは、日本卓球協会がいかに柔軟に、大胆に解決策を導くのかということだ。
Text by
今野昇Noboru Konno

アンケート結果を見るまでもなく、選手と関係者にとっては不評な「分離開催」だった
今年(2025年)の全日本選手権大会は2月2日の3種目のダブルス決勝で、東京と豊田市(愛知)での全日程が終了した。日本卓球協会は選手たちにアンケートを実施したが、結果を見るまでもなく、選手と関係者にとっては不評な「分離開催」だった。
今回は、シンガポールスマッシュと全日本ダブルスが重複したことで、日本代表クラスの選手はダブルスに出場していない。だからといって、「WTTはけしからん」とは言えない。国際的な組織が一協会の都合を考慮することはないからだ。ましてや、重複していなくても、果たしてトップ選手が分離開催の全日本ダブルスに参加したのだろうか。