
【悩みを自信に変えろ!】4. フットワークが悪くて動けません……
【勝つためのポジティブ思考法】
〈第4回〉卓球王国2021年4月号掲載

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フットワークが遅かったり、正確に足を運べなかったりする選手には、競技力が伸び悩む傾向がある。持って生まれた俊敏性の問題も確かにあるが、トレーニングと意識によって改善することは誰でも可能だ。動けるようになって、ひとつ上のレベルを目指そう。
〈今回の悩み〉
フットワークが悪くて動けません……
CHANGE 1:シャドープレーで動きを高速化
卓球のフットワークの中で最もポピュラーなのは前陣での左右動だ(図A)。卓球台に近いところで平行スタンスをキープしつつ、反復横跳びの要領で左右にステップする。バックハンド主戦型や両ハンドの切り替えを主体とした高速ラリーで勝負するタイプには必須のフットワークである。
次に、バックサイドの回り込みからフォアサイドへの飛びつき(図B)。飛びつく際には左右の足をクロスさせながら大きく移動する形になる。フォアハンドを主戦武器にし、積極的に攻撃していきたいタイプは必ずマスターしなければいけないフットワークだ。
そして、後陣での三歩動(図C)。これはラリー戦で守勢に回った時、後ろに下がってロビングやカットで相手の攻撃をしのぐ際に使うフットワークだ。右方向へは右足→左足→右足、左方向へは左足→右足→左足の順に足を運び、大きなステップでボールに追いつき、しっかりした体勢で守備技術を使う。
まずは、この3つの動きをシャドープレーで行ってみよう。最初からボールを使うと、打つことに気を取られて移動のスピードが落ちたり、足運びの正確性が損なわれたりするので、ボールなしから始める。それぞれ素振りの動作を20~30回行うのに何秒かかるかをストップウォッチで計測し、タイムトライアル形式でトレーニングすると、動きのスピードが上がるのでおすすめだ。