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【悩みを自信に変えろ!】7. ミスが多くて安定しません……

【勝つためのポジティブ思考法】

〈第7回〉卓球王国2021年7月号掲載

中国の孫穎莎のフォアハンド。強靭な下半身が安定したプレーを作り出している. PHOTO / ITTF

Text by

高島規郎Norio Takashima

 多くの初中級者にとって、ボールが相手コートに安定して入らないというのは、大きな悩みと言えるだろう。直径わずか40mm、軽くて不安定なボールを意のままにコントロールできるようになるまでには、数々のハードルがある。上達のコツを紹介していこう。

〈今回の悩み〉

ミスが多くて安定しません……

CHANGE 1:ネットを越す高さを意識する

 ミスが多くて安定しない初中級の選手は、とにかく基本力を高める必要がある。そのためには、基礎練習・反復練習が大切だ。
 かつて日本では100本、1000本とラリーを続けさせる練習が広くなされていたが、ある時から弊害ばかりが取りざたされ、そういった練習をやらなくなった。しかし、初中級者が安定した打球点で確実にボールを打てるようになるには、そのような練習も大いに効果的だ。
 その中で、意識するべき点は「ボールがネットを越えていく高さをそろえる」こと(図1①)。フォームやスイングの仕方に注意するのではなく、どうすれば一定の高さでボールがネットを越えるようになるかに集中してラリー練習に取り組むのだ。
 私がこれを初級クラスの生徒に意識させてみたところ、ボールが安定して入るようになったうえ、自然とフォームもまとまっていった。打ち方から教えるよりも、ネットを越す高さの意識から入ったほうが断然上達が早いのだ。
 究極的に言えば、ラケット角度とスイング方向さえ間違っていなければ、卓球のリターンは成功する。車いす卓球などのパラ選手を見ていると、本当に自由にラケットを扱って打球するため「あんなところからあんな角度でボールが入るのか」と、感嘆させられることが多い。

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