
【名電BIG4】岡野俊介 “折れない心”を武器に覚醒した強打者
メイデン同期の“ビッグフォー”はそれぞれ成長曲線が異なる中で、最も遅咲きとなったのが岡野俊介(朝日大)だ。もとよりバックハンドやサービスに非凡なセンスを持ってはいたものの、他の3選手の目覚ましい活躍の陰に隠れがちだった岡野。しかし心折れることなく努力を続けた結果、朝日大に進学してから国内トッププレーヤーへと成長を遂げた。その岡野に、良きライバルたちへの思い、そしてこの先に見据えるものについて語ってもらった。
卓球王国2025年5月号掲載
Interview by
高部 大幹Hiromoto Takabe

ずっと一緒にやってきた仲間と、全日本のベスト16以上の舞台で対戦できたのはうれしい
2025年1月の全日本選手権では、初のベスト8入りと躍進を遂げた岡野俊介。会場のミックスゾーンでの言葉は、勝利後はもちろん、敗戦後であっても力がこもっており、自身に手応えを感じていることがひしひしと伝わってきた。
今回の取材はリモートとなったが、全日本の時と変わらぬ明るいトーンで答えてくれた。
●―全日本では濵田一輝選手(早稲田大)に勝利した後に、谷垣佑真選手に敗れましたが、改めて初戦から振り返っていただけますか?
岡野俊介(以下・岡野) 去年の全日本で初めてスーパーシード(4回戦から出場)となり、4回戦で英田理志さん(現・タカシマアカデミー)と対戦。初戦ということで様子を見ながら入りすぎてしまい、1―4で負けてしまいました。
今年はダブルスが別開催で、4回戦が本当の初戦だったので、去年のことを反省し、少し汗をかいたような状態で試合に入りました。そのおかげで、佐藤卓斗選手(法政大)に4―1で勝てました。