
100日後→247日。あやの&きしんの奮闘記。焼津に卓球場ができるまで
卓球王国2025年5月号掲載
卓球大好きな夫婦「あやの&きしん」。「かけがえのない場所」を求めてふたりは静岡県焼津市に卓球場を作る計画を立てた。順調に準備が進んでいた昨年8月に水害に遭いながら、ついに今年2月8日に『スタジオぴんぽん』は完成した。卓球場完成までの紆余曲折をあやのさんに振り返ってもらった。
Text & photographs by
楊 彩乃Ayano Yo

●Profile 楊 彩乃(よう・あやの)
卓球場共同代表/コーチ。愛知みずほ大学瑞穂高→関西学院大→アメリカ留学。本業のマーケティング業のかたわら卓球講師やフリージャーナリストとして活動(旧姓:竹田)
●Profile 楊 奇真(よう・きしん)
卓球場共同代表/コーチ。静岡学園高→関西学院大。脱サラし、現在は卓球に関わる人の就職活動支援「卓球人.com」のキャリアアドバイザーも務める

「もうダメかもしれない」。焼津市を豪雨が襲い、心が折れかけた
「100日後にできる卓球場」
そう名付け、私たちは卓球場づくりを始めた。場所は静岡県焼津市。卓球場オーナーである夫・奇真(きしん)の地元だ。世界を旅しながら生活していた私(妻・彩乃)は、焼津の穏やかな気候、広い海、温かい人々に一目惚れし、2人で拠点を置くことを決めた。卓球場を作ろうとしたきっかけは? 最初は、ただ「自分たちが好きなだけ卓球ができる場所がほしい」そんな軽い気持ちだった。