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愛工大名電高 The BIG4 濵田一輝①「相手より、一球多く」

[卓球王国2025年5月号掲載]

才気あふれる「名電ビッグ4」の中で、濵田一輝のプレーは異質の存在感を放つ。
「相手より一球多く返せるのがぼくの強み」と語り、フロアに落ちるまで泥くさくボールを追う。
誰もが認めるナイスガイは全日本の悔しさを胸にしまい込み、さらなる飛躍を誓う。

●はまだ・かずき 
2003年9月12日生まれ、高知県出身。16年全日本カデット13歳以下で優勝、中学2年から愛工大名電中に転校し、高校2年時に全日本ジュニア優勝、早稲田大3年時に全日本学生3位、今年1月の全日本選手権で2年ぶり2回目のベスト16進出。今シーズンはTリーグの静岡ジェードでもプレーする。世界ランキング139位(25年3月11日現在)、右シェーク両面裏ソフトドライブ型、早稲田大在学

4人の中で成績が一番下で悔しかった。来年の全日本では絶対にリベンジしたいと思いましたね

 全日本選手権閉幕から1カ月ほど経った2月のある日、早稲田大の練習場に濵田一輝を訪ねた。
 全日本選手権ではベスト16に進出したが、6回戦で愛工大名電高の同期である岡野俊介(朝日大)に敗れ、名電「ビッグ4」でただひとり、準々決勝に勝ち残ることができなかった。その悔しさから目を背けることなく、彼は翌日も東京体育館を訪れ、赤いフロアマットの上で躍動するかつてのチームメイトたちを観客席から見つめた。

●─大学3年で迎えた今年1月の全日本選手権、どこに目標を置いていたのでしょうか?
濵田一輝(以下・濵田)
 今回はシングルスでベスト4を目標にして大会に挑みました。対策練習もやりながら、良い調整ができていたと思います。

●─4回戦からの登場でしたが、愛工大名電高の後輩である坂井(雄飛/愛工大名電高)選手に2ゲームを先取されて、厳しい試合でした。
濵田 坂井との試合は、お互い探り合いながらの1ゲーム目を落としてしまって、逆に2ゲーム目は相手の良いところが出て落とした。かなり苦しい試合でした。
 3ゲーム目から自分のサービスに長短の変化をつけながら、相手がサービスに引っかかってくれるようになって、ラリーで粘って得点を重ねていくことで相手が少し焦ってきたと感じました。

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