Tリーグを制した市民球団。T.T彩たま、7年目の奇跡。地域に根ざした卓球チームが作り出した感動

[クローズアップ]「部活問題」。教員を守ることも必要かもしれない。しかし、誰が子どもたちを守るのか
卓球王国2025年4月号掲載
いずれ日本卓球協会の30万人の登録人口が23万人に急減するかもしれない現実
今、日本は中学校の部活動をめぐって揺れている。教員の働き方改革、学校の部活動の地域移行の名のもとに日本のスポーツの底辺を支えていた「部活」が大きく変わろうとしている。卓球でもいずれ14万人の中学生の登録人口が半減するかもしれない。部活の問題は近い将来の話ではなく、すでに目の前に迫っている。
Text by
今野昇Noboru Konno

神戸で50近い学校の部活が来年廃止になるという衝撃。競技人口、卓球市場に与えるダメージ
2024年12月号で「全中(全国中学校大会)はなくなるのか」という記事を書いたが、ここに来て、「部活動はなくなるのか」という問題が表面化している。
2年前に部活動(部活)の地域連携・移行に関するガイドラインがスポーツ庁から発信され、学校の働き方改革という名のもとに学校の部活動の制限と、学校の運動部などを地域のクラブに移行させる動きが出ている。
実際には地域に卓球クラブという受け皿がなく、部活動の地域移行は「絵に描いた餅」として、現状は何ら変わらない地域や県もある。