Tリーグを制した市民球団。T.T彩たま、7年目の奇跡。地域に根ざした卓球チームが作り出した感動

Tリーグの木下アビエルの優勝。中澤鋭監督の涙の理由
卓球王国PLUS独占記事

Text by
今野昇Noboru Konno
「チームメンバーは家族のようでした。みんなありがとう。ファンの皆さん、応援ありがとうございました」
木下アビエル神奈川はTリーグのプレーオフ準決勝で、日本生命レッドエルフを破り、決勝では佐藤瞳、橋本帆乃香のカット選手2名と、大藤沙月、横井咲桜の強打者2名を揃えた日本ペイントマレッツに勝利し、二度目の優勝を決めた。優勝直後に、弾けるような笑顔を見せる選手たちの横で、中澤鋭監督は男泣きしていた。何度も目頭を押さえ、涙を拭っていた。観客席の木下アビエル応援団からは「ナカザワ! ナカザワ!ナカザワ!」の祝福コールがあふれ、このコールがさらに中澤監督の涙腺を緩めたようだ。