【タイムマシン・1】この子はダ〜〜レ? 「体は小さくても夢は大きい!」

卓球マニア養成ギブス[ようこそ卓球地獄へ]バッドマナーの話
卓球王国ブックス「ようこそ卓球地獄へ」<第2章 卓球・卓球・卓球>より<その11>

Text & Illustration by
伊藤条太Jota Ito
あるときなど相手から「謝れバカ!」と怒鳴られたこともあるほどだ
試合でのバッドマナーというものについて、自分の体験も交えてあれこれと考えてみた。
バッドマナーとは、試合中に相手や観客を不快な気持ちにさせる言動のことだ。あまりにもひどいバッドマナーはルール違反だが、明確な基準があるわけではないため、何かと議論のタネになる。その内容にはいろいろあるが、大きく二つに分けられる。一つは、意図せずに結果的に相手を不快にさせてしまう「自然型」、もう一つは相手を不快にさせることを目的として行われる「目的型」だ。
前者の例としては、声を出しながらの打球、大矢英俊選手の雄叫び、セイブ(ベルギー)の短パンたくし上げ、町のクラブのオッサンの黒い靴下などが挙げられる。これらは基本的に、相手に危害を加える意図がなくやっていることなので、多少は違和感があったとしても大きな問題にはならない。大矢選手の雄叫びがあまり問題にならないというのは意外に聞こえるかもしれないが、あれは自分を鼓舞するためにやっているので、相手に苦笑されることはあっても、恨まれることはないのだ。