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【悩みを自信に変えろ!】8. あせって早打ちしてしまいます……

【勝つためのポジティブ思考法】

〈第8回〉卓球王国2021年8月号掲載

安定とパワーを兼ね備えた中国の馬龍

Text by

高島規郎Norio Takashima

 早いタイミングで打ったらミスになるのが明らかな状況で、思わず手を出してしまう「早打ち」は、卓球競技の中でも非常によく見る悪いクセと言える。早打ちによるムダな失点をなくすにはどうすればいいか、技術とメンタルの両面からアドバイスしよう。

〈今回の悩み〉

あせって早打ちしてしまいます……

CHANGE 1:意識と練習法でミスを減らす

 早打ちが悪いと言われるのは、ミスがたくさん出るからである。もしミスが出ないなら、早打ちを直す必要はあまりなく、むしろ速攻が得意な選手として恐れられるだろう。だから、まず大事なのはミスを少なくすることだ。
 ミスを減らす方法としては、第7回「ミスが多くて安定しません……」でも紹介した、「自分の打球がネットを越える時の高さを一定にそろえるよう、意識を集中する」という方法(図1 意識ポイント)がおすすめである。
 ネットを越えるボールの高さが安定してくれば、打球タイミングが早くても遅くてもミスは格段に減る。そうすれば、早打ちを気に病むことがなくなり、「あせっている自分」はどこかへ消えていくはずだ。
 また、早打ちをしてしまう選手の特徴として、ラリーが続けば続くほど卓球台に身体がどんどん近づいていって、そのうち深くに来たボールに対して詰まってしまう、という現象がある。
 これを矯正するには、腰にゴムチューブをくくり付け、コーチか練習仲間にそれを後ろで持ってもらった状態でプレーしてみるといい(図1 練習法①)。不必要に台に近づくと、後ろからゴムで引っ張られるため、「ああ、この動きが良くないんだ」という感覚を身体で理解できるだろう。

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