佐藤瞳「若くして大成するんじゃなくて、年齢を重ねて大成する人がいてもいいですよね」

インナー特殊素材モデル その内側に迫る【後編】
特殊素材を上板のすぐ下に配置し、弾みの良さを追求する「アウターラケット」に対して、中芯の隣に特殊素材を置くことで、木材ラケット特有の球持ちの良さを失うことなく、より威力のある打球を可能にする「インナーラケット」。 トップ選手から愛好者まで、幅広いレベルに選ばれている「インナー特殊素材モデル」に迫ってみた。
卓球王国2025年5月号掲載

世界の2大ブランドに「インナーラケット」について聞いてみた
インナー特殊素材ラケットで人気を博しているバタフライと紅双喜。世界の2大ブランドはどのようにしてインナーラケットを開発してきたのか。それぞれに話を聞いてみた。
世界卓球などで高いラケットシェア率を誇るバタフライに聞いた 「インナーファイバー®」の特性とは
張本智和・美和の最強兄妹を筆頭に、バタフライのインナーファイバー仕様のラケットを使うトップ選手が増えてきている。特殊素材をインナーに搭載するラケットについての質問に、バタフライが答えてくれた。 ❶バタフライがインナーラケットの開発を行ったのはいつ頃からでしょうか? インナーファイバーの開発に着手したのは2008年頃からです。試打や評価を繰り返しながら開発を進め、約1年の期間を経て、2009年11月に『インナーフォース ZLC』をはじめとする『インナーフォース』シリーズを発売し、その後もラインアップを拡充していきました。 ❷インナーとアウターの性能の違いはどのように考えていますか? インナーファイバー仕様のラケットは特殊素材を中板側に配置していることで、木材に近い打球感が得られます。また、「ボールをつかむ感覚」があるため、安定感のあるドライブやカウンター攻撃がやりやすく、前・中陣でのラリー戦を重視するプレーヤーに適していると考えています。 一方、アウターファイバー仕様のラケットは特殊素材を上板の下に配置しているため、打球時に特殊素材の反発力が伝わりやすく、鋭いドライブやスマッシュで打ち抜くような一発の威力を重視するプレーヤーに適していると考えています。