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ロス五輪新種目の「混合団体」。男女格差のない日本は有利。だが、卓球人からは怒りの声が多数
卓球王国PLUS独占記事「今野の眼」

Text by
今野昇Noboru Konno
パリ五輪の男子団体でメダルを獲得したスウェーデン、フランスは混合団体では不利。男女平等であっても、地域不平等が出るだろう
2028年のロサンゼルス五輪から男女団体がなくなること、そして混合団体と男女ダブルスが追加されることがIOC(国際オリンピック委員会)理事会で決定された。
<パリ五輪/5種目>
・男子団体
・女子団体
・混合ダブルス
・男子シングルス
・女子シングルス
<ロス五輪/6種目>
・混合団体
・男子ダブルス
・女子ダブルス
・混合ダブルス
・男子シングルス
・女子シングルス
2028年ロス五輪からの新種目として加わる混合団体はアジア有利の方式と言えるだろう。具体的な試合方式はまだ発表されていないが、女子ではアジアが圧倒的にレベルが高いからだ。パリ五輪の男子団体でメダルを獲得したスウェーデンの女子は世界の上位に入り込めないし、同じく団体銅メダルのフランスの女子は世界選手権で3位に入ったものの、男子のレベルと比べれば低い。つまり、パリの男子団体でメダルを獲得したスウェーデンとフランスにとっては混合団体は寝耳の水で、失望感を抱くのは間違いない。