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[クローズアップ]スーパー卓球リーグ構想

卓球王国2025年6月号掲載

いずれTリーグも日本リーグも、そして地域リーグも同じピラミッドで戦う 

Tリーグのプレーオフは盛り上がりを見せた。しかし、さらに進化させたピラミッドの頂点を決める試合にできないだろうか。名付けて「スーパーリーグ構想」。これは奇想天外なアイデアではない。ヨーロッパの国内リーグを日本版として作り上げる構想なのだ。

Text by

今野昇Noboru Konno

日本の組織は、現在、日本卓球協会の傘下にあっても、Tリーグ、日本リーグ、日本学生連盟、高体連、中体連とバラバラに連立している。それをひとつのピラミッドに収めるのが「スーパー卓球リーグ構想」だ

地域クラブが優勝したTリーグ。企業チームと市民球団が混在するTリーグの新しい道とは何か

 3月22・23日にTリーグの2024-2025シーズンのプレーオフが終了し、7シーズン目を終えた。23日のファイナルには男女ともに2千人を超える観客が集まり、代々木第二体育館はほぼ満員となり、大いに盛り上がった。

 現在のTリーグは、木下グループや日本生命、日本ペイントといった企業が支えるチームと、T.T彩たま、岡山、金沢、静岡など地域がサポートしているチームに二分されている。7年前のリーグ創設時の複雑な事情を考慮すれば、企業チームと地域リーグが混在するのは致し方ない。多様な卓球リーグとして理解すればいいだろう。

 プレーオフでの女子優勝チームは木下アビエル神奈川であり、観客席には地域の人もいたが、木下グループの社員も多く見られた。会社としてチームを支え、応援してくれるファンはありがたい存在だ。一方、男子はT.T彩たまが劇的な初優勝を遂げた。東京に近いために、会場には多くのT.T彩たまのファンが駆けつけ、熱い声援を送っていた。7年が経過し、応援する市民やファンが明らかに増えている。

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