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団体戦の戦い方【11のポイント】<後編>

村上恭和監督に聞く 2012・2016年五輪女子団体監督/日本生命レッドエルフ総監督

卓球王国2025年6月号掲載

団体戦ではオーダーを含め、ベンチでの采配、ベンチでの雰囲気作りも重要になる。
五輪メダル監督の村上恭和氏に聞く、「団体戦の戦い方」の後編である。

2016年リオ五輪でメダル獲得を決めた後の日本女子チーム

Text by

村上恭和Yasukazu Murakami

●相手の読みを外すオーダーで動揺を誘う
2012年ロンドン五輪のシンガポール戦でのオーダー 

 2012年ロンドン五輪は、女子団体ではアメリカ、ドイツ、シンガポールと対戦した。オリンピックは3人だけで戦うけれど、ロンドンではダブルスを全部変えた。石川/福原(アメリカ戦)、平野/福原(ドイツ戦)、平野/石川(シンガポール戦)。この3ペアは事前に練習していた。特に平野/石川組は韓国が勝ち上がって来た時のカットマンペア対策のために用意していたペアだった。

 準々決勝のドイツ戦のあとにミーティングした時に、シンガポールのペア(リ・ジャウェイ/王越古)のボールに対しては「平野・石川ペアが良い」と選手たちのほうから言ってきたので、急きょ予定を変えた。予定していたペアを変えるのはあまり良くないと思っていたし、そのペアで勝てるのかと半信半疑だったけれど、結果は良かった。この時は選手からの意見を尊重した。

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