チーム数が増える日本リーグと、増えないTリーグ──両者は何が違うのか。試合で対決したらどうなるのか

【悩みを自信に変えろ!】15. チャンスボールを打ちミスする……
【勝つためのポジティブ思考法】
〈第15回〉卓球王国2022年3月号掲載

Text by
高島規郎Norio Takashima
対戦相手が誤ってふわりと浮かせてしまったあまいボールを打って、ミスをしてしまう。しかも、それが一度や二度ではない……。そのような、半ばチャンスボール恐怖症のような状態にハマる選手は、意外に多い。打ち方のコツや、対策練習などを紹介しよう。
〈今回の悩み〉
チャンスボールを打ちミスする……
CHANGE 1:チャンスボールこそ慎重に打つ
一般にチャンスボールと呼ばれるボールには、次のような特徴・場面が考えられる。
①単純にバウンドが高いボール ②待ち構えているところに来た打ちやすいボール ③ネット際に高く浮いた台上のボール ④自分の変化サービスに対して相手がレシーブを浮かせたボール ⑤ラリーで追い込んだ相手が上げてきたロビングのボール
このようなボールを見た時、選手もまわりで見ている人も「チャンスボールだ」と思うわけだが、問題は「チャンスボール=簡単なボール」ではないということだ。チャンスボールは、相手の意図しないボールである。低く返球しようとしたのに、何らかの間違いで高く上がってしまったボール、つまり「狂った」ボールなのだ。それだけに、打った本人さえわからないような変化が入っている可能性が高く、その変化を見過ごして安易に打つと、思わぬミスになってしまう。