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【悩みを自信に変えろ!】19. 早いピッチが苦手です……

【勝つためのポジティブ思考法】

〈第19回〉卓球王国2022年7月号掲載

Text by

高島規郎Norio Takashima

 ゆっくりしたリズムのラリーや1本ずつじっくり打つ練習ではきれいなフォームで打てるのに、ラリーのピッチが早くなるとそのスピードについていけなかったり、ミスを連発したりしてしまう……そのような選手が高速ラリーに対応するために必要なこととは?

〈今回の悩み〉

早いピッチが苦手です……

CHANGE 1:まず素振りからスピードアップ

 ラリーのピッチが早くなると対応できないという選手は、まず自らの動きのスピードを強化する必要がある。その手始めとして素振り練習を行うと良い。
 両足でしっかりと踏ん張り、とにかく腕のスイングを速くする。その際、意識するべきなのが「楕円打法」だ。
 ニュートラル(基本のラケット位置)から前に振り出す際のスイングルートは上からかぶせるようにし、振り切って戻す際のスイングルートは少し下側へ丸みを持たせる(図1)。この楕円の軌道を心がければ、打球する動作のサイクルを途切れさせずに何本でも連続して打球できる。

 この楕円打法では、前に振る動作よりも、むしろ後ろへ引き戻す動作を速くする意識を持つのがポイントだ。くれぐれも、ボールを打つ動作をラケットを振り切ったところで止めないように気をつけたい。前に振ったラケットを後ろのニュートラルポジションに戻すところまでを一連の動作として覚えよう。
 楕円打法を素振りで会得したら、実際に卓球台についてラリーをしてみる。その際、ストップウォッチなどのタイマーを20秒間にセットしておき、その時間内に何往復のラリーができるかというタイムトライアル形式で練習するのがオススメだ。
 ラリーの時にも、打球する際の前方へのスイングよりニュートラルへ引き戻すスイングを速くする意識が重要なのだが、そのタイミングには目安がある。それは、打った自分のボールが相手コートにバウンドする瞬間までにニュートラルの位置へラケットを戻すことだ。この目安を守れば、次のボールに間に合わないということはほとんどなくなる。
 フォアハンドだけ、バックハンドだけでこうしたハイピッチのラリー練習を行った後は、フットワークや切り替えといった足のステップが入った練習も行う。ここまでやれば、早いピッチに対する苦手意識はある程度解消できてくるはずだ。

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