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【メンタルってなんやねん!】ティーチングとコーチングは何が違うのか 

卓球のメンタルって「なんやねん」

卓球王国2025年6月号掲載

Text by

岡澤祥訓Yoshinori Okazawa

●メンタルトレーナー 岡澤祥訓(おかざわ・よしのり)
奈良教育大名誉教授。卓球の日本代表、プロ野球、柔道などの競技でメンタルトレーナーを務めている

フランスのルブラン兄弟のコーチ、ナタナエル・モラン(左)。兄弟が小さい頃から五輪メダリストになるまで、「ティーチングとコーチング」を与えた

ティーチングは教えること、コーチングとは選手を導くこと

 ティーチング(Teaching)とは「教えること」であり、教える人はティーチャー(Teacher)と呼ばれます。一方、コーチング(Coaching)とは「導くこと」を指します。コーチ(Coach)の語源は「馬車」であり、目的地まで馬車で送り届けることに由来しています。つまり、コーチは目標達成のために選手を導く存在であり、コーチのことをティーチャーとは言いません。

 学校の先生は、子どもたちにさまざまなことを教えます。学校の授業だけでなく、生活の中でのルールや挨拶、生きていくうえでの必要な知識を教えていきます。これはまさに「ティーチング」です。たとえば、小学生で卓球を始める、中学校の部活で卓球を始める、大人になってから卓球を始める場合など、初めてのことを学ぶ際には「教える=ティーチング」が不可欠です。一方、スポーツのコーチは選手の話を聞き、質問をし、選手を励ます役割を担っています。

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