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【アーカイブ/アナザー・ストーリー】阿部恵/心の弱さを克服し、今なお成長し続ける。「自分の可能性を確かめたい」

卓球王国2015年2月号掲載[アナザー・ストーリー/阿部恵]

心の弱さを克服し、今なお成長し続ける。「自分の可能性を確かめたい」

[Another Story 疾走するアスリートたち]阿部恵(サンリツ)

あべ・めぐみ
1986年1月31日生まれ、千葉県出身。富田高、青山学院大卒。
04・07年全日学複優勝、12・14年日本リーグビッグトーナメント優勝、
05・10年度全日本選手権混合複3位、
09年度全日本選手権複3位、10・11年度全日本選手権複準優勝、
10年全日本社会人複優勝、13・14年全日本社会人単優勝

PHOTO:渡辺友

text by

佐藤祐Yu Sato

卓球サラブレッドとして生まれ、どんどん卓球にのめり込んだ

 「卓球が今でもすごく楽しいんです。なんでこんなに夢中になっているんだろうと自分でも不思議なんです」
 1月31日で29歳(2015年取材当時)の誕生日を迎える阿部恵。同世代の選手が次々と引退していく中で、年々強さを増していき、11月の全日本社会人では前年度に続き2連覇を達成した。普段の彼女は、明るい笑顔と軽快な口調の素敵なレディーだが、ひとたびコートに立てば一気に戦闘モードに切り替わる。試合中の鋭い眼光と圧倒的な気合いはまさに「戦う女」。じわじわと力をつけて、上へ駆け登る阿部恵は選手として今まさに成熟期を迎えつつある。
 阿部には幼少期から常に「全日本チャンピオンの娘」というプロフィールがついてまわった。父・博幸はインターハイや全日本選手権で優勝し、世界選手権代表に三度も選出されている名選手。そして母・好子も専修大でインカレ、川崎製鉄千葉では全日本総合団体を制したメンバーだ。また、伯父にあたる勝幸も全日本チャンピオンと、まさに卓球サラブレッドとして生まれている。
 10歳で卓球を始めた阿部は、どんどんのめり込んでいき、本格的に卓球をやるために東京の文大杉並中に進学した。才能はすぐに開花し、14歳の時に東京選手権のカデットの部で初優勝。周りには「さすが全日本チャンピオンの娘だ」と言われたという。

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