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【悩みを自信に変えろ!】22. 左利きの相手が苦手です……
【勝つためのポジティブ思考法】
〈第22回〉卓球王国2022年10月号掲載

Text by
高島規郎Norio Takashima
右利き同士の対戦では特にやりづらさを感じないのに、相手が左利きになると、とたんに苦手意識が出てきて自信を失ってしまう。今回は、そのような「左利きアレルギー」とも言うべき弱点を抱えた選手が、どうすればそれを克服できるかを考えていこう。
〈今回の悩み〉
左利きの相手が苦手です……
CHANGE 1:対フォアクロスのバックハンド強化
まず根本的な問題として、左利きは右利きよりもプレーヤーの絶対数が少ない。だから、右利きの選手が左利きの選手と手合わせする機会をあまり持てないのに対し、左利きの選手はふだんから右利きの選手と練習・試合を行うことが多くなる。
すると、左利きの選手はごく自然に、右利きの選手がフォアクロスに打ってくるドライブボールをバックハンドで処理する技術力が高まり、ブロックで右利きの選手を振り回すテクニックが発達しやすくなるのだ。
逆に、右利きの選手は左利きの選手からフォアクロスに打たれるドライブを受ける機会が少なく耐性が低いため、どうしても左利きの選手のバック側へボールを集めたくなる。それが、左利きの選手にとっては好都合となり、結果として右利きの選手は左利きの選手からバックハンドで左右に振り回され、非常に苦しい戦いを強いられる形になりやすい。