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[ようこそ卓球地獄へ/妄想卓球スパーク!] 卓球の臭い

卓球王国ブックス「ようこそ卓球地獄へ」<第3章 妄想卓球スパーク!>より <その24>

Text & Illustration by

伊藤条太Jota Ito

たまらず鼻に近づけてクンと嗅ぎ「こりゃあ回転かかるぞ」などと胸を高鳴らせ、ラバーの気体成分を胸いっぱいに吸い込む

 卓球の臭いについて掘り下げてみたい。歳をとるとだんだんと鼻も利かなくなって臭いなどどうでもよさそうなものだが、だからこそ記憶に残っている臭いの思い出について考えてみた。

 卓球の臭いといえば、やはり用具だろう。買ったばかりのラケットはなんともいえない芳醇な木の香りがする。ペンホルダーのちょっと腐ったようなコルクの臭いにさえも心躍らされる。グリップを削ったりすると香りは一段と鮮烈さを増し、そのかぐわしさにほとんど目まいさえ覚える。もう卓球がしたくてしたくてたまらなくなる。 

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