現役引退インタビュー「万感の想い」:山本勝也「卓球がぼくを変えてくれて、人生を豊かにしてくれました」

現役引退インタビュー「万感の想い」:安藤みなみ「勝てなくなってから辞めるのが嫌ということもありました」
卓球王国2025年7月号掲載 写真=中川学 photographs by MANABU NAKAGAWA

独特の投げ上げサービスを武器に、相手の心をくじくような連続スマッシュと、変化の激しいバックハンドで活躍した安藤みなみが、ラケットを置いた。 国内では2度の大学チャンピオンに輝き、全日本ベスト8、Tリーグの最多勝を獲得するなど輝かしい成績を残した。今年2月、最後の全日本となった混合ダブルスでは、強豪ペアを連破して初優勝。惜しまれながらも現役引退を決めた安藤の胸の内を聞いた。
interview by
中川 学MANABU NAKAGAWA
●―現役最後の試合となった3月16日のTリーグから1カ月が経ちました。今の気持ちを聞かせてください。 安藤みなみ(以下・安藤) ずっと練習と試合という生活を続けてきたので、それがなくなったことで、寝る前に「ちょっと寂しいな」と思うことが数回ありました。でも、またあのハードな日々に戻れるのかと考えると「私にはもう無理だな」となります。 ●─現役引退を考えたのはいつ頃からですか? 安藤 2年前ですね。自分の中で「あと1、2年かな」と感じていました。大きな理由としては試合で負け続けた時にメンタル的にきつくなってきたことです。練習も試合もしんどいなと思うことが増えてきて、最後の1年は練習時間を調整しながらやっていましたが、それでもしんどくなりました。