現役引退インタビュー「万感の想い」:森さくら「まだやれる、と言ってもらえるうちに引退したい気持ちはありました」

現役引退インタビュー「万感の想い」:森さくら「まだやれる、と言ってもらえるうちに引退したい気持ちはありました」
卓球王国2025年7月号掲載
写真=Tリーグ/アフロ photographs by T.League / Aflo Sports

会場に響く、その咆哮を聞けばわかる。「森さくらが試合をしている」と。前陣での両ハンド連打と闘志満々の戦いぶりで高校生で全日本準優勝、世界選手権出場を果たし、その後はTリーグでも日本生命レッドエルフの5度の優勝に貢献した森さくら。Tリーグで女子初の100試合出場を果たし、2024ー2025シーズン限りで現役生活に別れを告げた。
interview by
浅野 敬純Takazumi Asano
●─昨シーズンのTリーグをもって現役を引退されましたが、現在は何をされているんでしょうか?
森さくら(以下・森) 無職です(笑)。6月から父の卓球場(フォレスタ卓球スクール)で個人レッスンを始める予定ですが、引退してちょっとゆっくりしたい気持ちがあったので、今は一旦休んでいる感じです。
●─20年以上、常に卓球がある生活を送ってきたと思いますが、それがない生活はどうですか?
森 精神的なストレスというか、プレッシャーから解放された気持ちはありますね。そういうものを抱えながら生活するのがキツくなってきたのも、引退の理由のひとつだったので。
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