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自宅に東京五輪のマットを敷く男

[溢れ出る卓球愛でパラダイスを作った夫婦]

卓球王国2025年7月号掲載

『奇天烈逆も~ション』を休止して充電中の卓球コラムニストの伊藤条太氏が、またまた濃い卓球人を発掘。飲み会で飛び込んできた「卓球バカ」の情報に卓球コラムニストとしてのセンサーが敏感に反応し、取材を敢行。そこで明らかになったのは人間の情報の不確かさと、東北の温泉地に棲息する愛すべき卓球バカ夫婦の実態であった。

Text & photographs by

伊藤条太ITO Jyota

自宅の卓球場で悦に入る吉田勝義(かずよし)・眞由美夫妻。壁には勝義さんの歴代ユニフォームと賞状がずらり

 二人揃って額に「卓球バカ」の烙印が押された夫婦

 昨年末に知人と飲んだ時、仙台市内に自宅の卓球場に全日本のピンクのマットを敷いている男がいるという話を聞いた。吉田という選手で、全日本マスターズの宮城県代表の常連だが、昨年は代表に漏れてしまい、反省して会社を辞めて卓球に専念しているという。そんな間違った反省の仕方があるのかと、私の「卓球バカ」センサーが一気にレッドゾーンに振り切った。そもそもマスターズの県予選を落ちるような選手はピンクのマットで試合をする機会など一生ないのだから、そんな環境で練習をすることは役に立つどころかマイナスでしかない。無意味なのだ。こういう方にはぜひとも話を聞かなくてはならない。

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