【タイムマシン8・これダレ】「体は小さくても剛腕!」

感動のフィナーレ。ティモ・ボルの最後の試合、フランクフルトの心を揺さぶる。「心から感謝しています」
卓球王国PLUS独占記事
Danke, Timo
6月15日、ドイツのブンデスリーガ・プレーオフ決勝は特別な試合だった。単にドイツのチャンピオンチームを決める試合ではなく、卓球界のレジェンド、ティモ・ボル(ドイツ)の最後の試合だった。
憧れのスーパースターが5000人の大観衆に見送られた。「さよならティモ」ではなく、会場の観客は「ありがとうティモ」の声があがった。


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マンフレッド・シリングManfred Schilling
2025年6月15日、「ボルシア・デュッセルドルフ」と「TTFリープヘル・オクセンハウゼン」による卓球ブンデスリーガ決勝戦と同じくらい、いやそれ以上に重要だったのが、ティモ・ボルの現役最後の試合だった。その瞬間は、スポーツの枠を超えて、多くの人々の心を動かした。オクセンハウゼンの優勝表彰に先立ち、卓球界のレジェンド、ティモ・ボルの引退が正式に発表されたのだ。
この日のためにアメリカから駆けつけたバスケットボール界のアイコン、ダーク・ノヴィツキーをはじめ、他競技の元オリンピック金メダリストや世界王者、元ドイツ保健相カール・ラウターバッハ、さらにはディミトリー・オフチャロフ、パトリック・フランチスカ、元ダブルス世界王者のヨルグ・ロスコフとステフェン・フェッツナーといった卓球界の重鎮たちがフランクフルトに集い、ティモ・ボルに別れを告げた。