ブンデスリーガ決勝での戸上隼輔の圧巻のパフォーマンスはドイツでも絶賛

【メダリストインタビュー②】〈前編〉「試合の中では『いける』という感覚しかなかったですね」(大藤沙月)
卓球王国2025年8月号掲載
Medalists Interview ②

酷暑のドーハを吹き抜けた、爽やかな一陣の風のようだった。世界ランキング1位の中国ペアを撃破し、瞬く間に決勝へと駆け上がった吉村真晴/大藤沙月。日本を沸かせた「大吉ペア」が充実の大会を振り返った。
photographs & interview by
柳澤太朗Taro Yanagisawa
レシーブが来るコースがだいたいわかってきてから自然に3球目で狙えるようになった (大藤)
●─昨日の表彰式を終え、一夜明けて今の気持ちはいかがですか?
吉村真晴(以下・吉村) 終わってみたら、こうやって一緒にダブルスを組ませてもらって、メダルを獲れて本当に良かったなとシンプルに思いますね。
大会中は信じられないような気持ちで一戦一戦やっていて、気づいたら決勝までいっていたという感じですけど、振り返ってみたら、本当に楽しい大会だったなというのが率直な思いです。
大藤沙月(以下・大藤) やっぱり自分も振り返ってみて、楽しかったという気持ちが一番大きいです。めちゃくちゃメダルを目指していたとか、そういうプレッシャーの中では試合をしていなかった。1試合ずつ、自分たちができることをやっていったら勝っちゃって、それが本当に楽しかったなという感じです。
●─大会前に具体的な目標はあったのでしょうか?
吉村 いや、全くなかったですね。組み合わせも厳しかったし、組んだばかりで経験も浅かったし。