
【悩みを自信に変えろ!】28. カウンターでやられます……
【勝つためのポジティブ思考法】
〈第28回〉卓球王国2023年4月号掲載

Text by
高島規郎Norio Takashima
自分から先に攻撃を仕掛けているのに、そのボールを狙われてカウンターを食らい、失点を重ねてしまう。どうも自分の攻撃は相手からカウンターされやすいようだ……そういった悩みを抱える選手は、どうすればカウンターを食らわなくなるのか、考えてみよう。
〈今回の悩み〉
カウンターでやられます……
CHANGE 1:腕だけ打法でカウンター回避
カウンター攻撃を食らいやすいボールの代表格は、ループドライブである。打球点を落として下からこすり上げ、ネットを高く越えたボールがコートで高くバウンドするループドライブは、「ここで打てばいい」という打球点が相手から見えやすく、カウンターに最適な絶好球になってしまう。
これを回避するには、まず打球点を落とさないこと。そして、ドライブのフォロースルーを上方向ではなく、なるべく前方向へ振り抜いていくことだ。そうすると、ネットを越す高さが低くなり、相手コートでのバウンドも低く抑えられるため、カウンターで狙いにくい「難しいボール」になる。
それと同時に、スイングスピードを速くする努力も必要だ。ドライブ攻撃はボールのスピードが遅かったり、回転量が少なかったりすると、カウンターの餌食になりやすい。だから、カウンター回避のためにはスイングスピードを高めることが必須なのだ。
スイングを速くするトレーニングとしては、素振りが効果的だ。それも、体全体で大きなフォームを作って振るのではなく、足をしっかり踏ん張ったうえで、腕だけの連続動作をフルスピードで行う。これをフォア・バックの両ハンドで行い、とにかくラケットを速く動かし、速く戻せるように訓練していく。