
橋本帆乃香インタビュー〈前編〉「後悔しそうだなと思いました。だから環境を変えた」
卓球王国9月号掲載
インタビュー橋本帆乃香「覚悟と挑戦」

12年間在籍したミキハウスを離れ、今年4月に日本リーグ所属のデンソーポラリスへ移籍した橋本帆乃香。国際大会にも積極的に参戦し、世界ランキングでは、2017年以来となる10位台に復帰した。移籍に際しての葛藤や、その胸の内を語ってくれた。
interview by
永尾 垣 En Nagao
自分が引退するまでに、悔いを残さず競技を続けたいと思った
──デンソーに移籍して1カ月あまりが過ぎましたが、新しい環境には慣れましたか?
橋本帆乃香(以下・橋本) 遠征も多いので自宅にいることは少ないですけど、慣れてきました。大阪から離れて、新しい場所での暮らしにも慣れてきましたね。
デンソーの選手6人のうち、4人が卓伸クラブ(愛知)の後輩になるので、これまでずっと「橋本さん」と呼ばれていたのが、「帆乃香ちゃん」という感じで名前で呼んでもらうことが増えたので、そこはすごく新鮮です(笑)。
──練習環境は、ミキハウスの時とは変わりましたか?
橋本 強いて変わった点と言えば、床です。ミキハウスや日本ペイントマレッツでは赤いマットを敷いた練習場でしたが、デンソーの練習場は木の床です。その違いくらいですかね。練習量も計算してみたら、ほとんど同じくらいでした。
──練習拠点は静岡県湖西市ですが、オフはどのように過ごしていますか?
橋本 えーっと、周りには道路が広がっていて、緑もたくさんあって、本当に自然豊かな場所です(笑)。車がないと出かけたりできないですけど、だからこそ部屋でゆっくり寝たりとか、のんびりすることが多いですね。
──デンソーに移籍した一番の理由は何でしょうか?