橋本帆乃香インタビュー〈後編〉「カットマンのほうが、中国選手にも勝負できるところはあると思っています」

【悩みを自信に変えろ!】30. 技が少ないとダメでしょうか……
【勝つためのポジティブ思考法】
〈第30回〉卓球王国2023年6月号掲載

Text by
高島規郎Norio Takashima
技術の種類が少ないと、同じようなボールばかりを相手コートに入れる形になり、プレーを読まれやすくなるため、試合でなかなか勝てない。特に初中級者ではこのような状態になりやすいが、今回はそこから脱却して、勝てるようになるための道筋を考えよう。
〈今回の悩み〉
技が少ないとダメでしょうか……
CHANGE 1:形にこだわらず好きに打とう
卓球の競技力にとって最も大事なのが、テクニックである。戦術ももちろん大切だが、そのベース・前提となる技術力、技の多彩さがなければ、戦術の組み立てができず、高いレベルで戦える選手にはなりにくい。
だから、技術の種類や数を増やすことは、強くなるための必須条件と言える。真面目な選手に限って、ひとつの技術に長い時間を費やし、しっかり練習したがるものだが、それではなかなかバリエーションが広がっていかない。
たとえばフォアハンドドライブというひとつの技術でも、工夫をすればさまざまなフォームでいろいろな変化をつけたボールを打つことが可能だが、同じフォームで同じ調子のボールを打ち続けるような練習ばかりしていると、技の可能性が限定されてしまう。