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【記者席からの目線】「地球沸騰」の未来 メリットを生かそう

記者席からの目線

卓球王国2025年9月号掲載

Text by

稲垣康介(朝日新聞編集委員)Kosuke Inagaki

ウィンブルドンのセンターコート

 今の時代、スマホで世界各地の天気、気温がわかる。この季節、どの都市が夏日、猛暑日、酷暑日なのか。湿度や体感温度までわかる。

 今年の日本列島は梅雨明けが早かった。夏が長くなりそうだ。

 7月上旬までテニスのウィンブルドン選手権取材でロンドンにいた。

 欧州も熱波に覆われた。その波はテニスの「聖地」にも押し寄せた。

 6月30日の開幕日は、「大会初日」の最高気温の記録を塗り替えた。従来は2001年の29.3度だったが、大会の公式サイトの表示は33度をマークした。

 女子シングルスで敗れた内島萌夏選手が「ウィンブルドンは雨が降ったり、寒かったりというイメージがあったので……」と話していた。

 フランスのパリは気温が40度に達した日もあったようだ。昨夏のパリ五輪もそれなりに暑かったけれど、今年の夏だったら、さらに大変だったのではないか。選手村にはエアコンが標準装備ではなかった。フランスでも英国でもエアコンがある一般家庭はほとんどない。

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