【私がやり込んだ練習】バック表の弱点克服練習とサービスからの3球目

【アーカイブ/Another Story】池田章子/マスターズ20回優勝の大記録も奥深き卓球への通過点
卓球王国2022年7月号掲載[アナザー・ストーリー/池田章子]
[Another Story 疾走するアスリートたち]池田章子(東京・翡翠)
いけだ・あきこ
1939年11月2日生まれ、大阪府出身。旧姓:永田。大阪福島女子高3年時にインターハイ3位、日本楽器所属時に1967年アジア選手権女子複・混合複準優勝。全日本マスターズには前身の全日本社会人選手権・年齢別の部から出場し、フォーティ以降の各年代で優勝。2021年にローエイティの部で優勝し、歴代最多の20回目の優勝を飾った。右ペンホルダー表ソフト・粒高攻守型

text & photo by
柳澤太朗Taro Yanagisawa
モノクロ写真提供:池田章子
オールフォアの練習に明け暮れた中高時代
厳しい6年間が貴重な財産になった
「ごんたくれ」
大阪弁で言うところの腕白、強情、いたずらっ子。
昨年の全日本マスターズで、最多記録を更新する通算20回目の優勝を達成した池田(旧姓:永田)章子は、若き日の自分にそんな言葉を送る。
コートを離れれば、見せる笑顔は明るく朗らか。「今はおばさん同士、楽しくやりながら勝たなあかんと思ってます」と語るが、コートで相手にほんの一瞬向ける鋭い眼差しに、往年の「ごんたくれ」の迫力は宿る。
「私は、人より秀でたところはあんまりないんです。でも負けず嫌い。『あの人にできて、なんで私にでけへんねん』という気持ちがあるんです。
それに割と凝り性。できないことはできるまでしつこくやる。うちの家系はみんなそうですねん」(池田)
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