張本智和の握手と「リスペクト発言」。卓球におけるフェアプレーとは何か

【悩みを自信に変えろ!】33. ジュースになると勝てません……
【勝つためのポジティブ思考法】
〈第33回/最終回〉卓球王国2023年9月号掲載

Text by
高島規郎Norio Takashima
3年近くの長きにわたり選手のさまざまな悩みと向き合ってきたこの連載も、これが最終回となる。ラストテーマは、ジュースになるとなぜかプレーの質が落ち、勝機を逃す「ジュース恐怖症」の克服だ。多くの選手が悩むこの問題の解決法を考えていこう。
〈今回の悩み〉
ジュースになると勝てません……
CHANGE 1:連続ポイントに対する意識づけ
ジュースに強くなるためには、最悪の状況を想定した訓練をする必要がある。それは、ジュースで相手に1本先行され、10─11や11─12などになった場面だ。そこから一気に逆転して勝つには、3ポイントを連続で取らなければならない。
そのため、ジュースの勝負に強くなるためには、連続で3ポイントを取る能力を鍛えることが重要となる。そして、「自分には3ポイントを連続で取れる力がある」「ジュースで1点負けていても平気だ」という、確固たる自信を身につけておく。具体的な訓練法としては、次のような変則スコアシステムでゲーム練習をやってみよう。
互いの選手が2本ずつ交替でサービスを出しながら通常のようにゲームを進めていくのだが、1ポイントを取っただけでは得点が入らないこととし、どちらかの選手が2連続でポイントできたら1点、3連続でポイントできたら2点が入る、というルールで勝負を行う。