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【アーカイブ/Another Story】新留正作/打倒名電を掲げて30年、指導に人生を捧げた男

卓球王国2021年1月号掲載[アナザー・ストーリー/新留正作]

[Another Story 疾走するアスリートたち]新留正作(杜若高監督)

にいどめ・せいさく
1963年4月2日生まれ、鹿児島出身。中学から卓球を始め、団体戦で九州大会準優勝。
鹿児島商業高、中京大を卒業し、平成元年から杜若高の監督に就任。
監督としてインターハイ18年連続を含む20回出場、高校選抜22回出場。07年高校選抜で3位入賞に導いた

Text by

佐藤祐Yu Sato

写真 = 柳澤太朗

言い訳無用の九州男児
運動神経抜群の少年は卓球と出合う

 「打倒! 名電!」
 ギラつく眼がベンチで光り、戦場へ送り出すかのように生徒に発破をかける。高校卓球界で日本一の強さを誇る愛工大名電高のお膝元、愛知県で名電を倒すことを目標にし、30年以上ライバル関係を築いてきた杜若高。指揮を執る新留正作監督は卓球への情熱と、並々ならぬ勝利への執念によって、何度も名電の壁を破り、全国大会の切符を手にしてきた。選手以上に熱く、己に甘えを許さずにストイックに卓球指導を追求し、今もその歩みを止めない新留正作という男にスポットを当ててみよう。
 第一印象を問われれば、「怖い先生」と誰もが口を揃える。ベンチでは腕を組み、常に怒っているかのような風貌で、プレー中の生徒の一挙手一投足から目を離さない。アドバイス中に目を逸らそうものならば、すかさず鉄拳が飛んできそうなほど試合中の新留は怖い。

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