彼ら日本選手は、なぜ貯金を切り崩しながらWTTに出場するのか

【技術+】“世界のユザワ”に学ぶ THEオモテの技 第2回
〜台上技術とツッツキ打ち〜
元日本代表の名手・遊澤亮さんに実演&解説していただく『THEオモテの技』。第2回では、台上技術の考え方とコツ、そして表ソフトラバー最大の必殺技とも言える「ツッツキ打ち」(角度打ち)を紹介していく。オモテ使いとして伸び悩んでいる選手や、もっとレベルアップしたいと望んでいる選手は、必見の内容だ。

実演・解説=遊澤亮(ITS三鷹コーチ)
performed & supervised by Ryo Yuzawa

魔術のような変幻自在の攻守で、唯一無二のプレーヤーだった
●ゆざわ・りょう 全中・インターハイ・全日学・全日本社会人でシングルス日本一を獲得。明治大在学時の関東学生リーグ1部でシングルス32勝0敗。1998年アジア競技大会混合ダブルス銅メダル。同大会の団体戦で中国の劉国梁(1996年アトランタ五輪金、1999年世界チャンピオン)を破り、世界を驚かせた。五輪2大会出場(1996年アトランタ、2004年アテネ)。左シェーク裏ソフト/表ソフト攻守型
※右・左の表記は左利きの遊澤さんを基準にしています。右利きの方は左右を逆にしてお考えください
●●●ユザワ流・台上テク●●●
優先順位は①フリック ②ストップ ③ツッツキ
オモテの台上は有利だと私は考えています。裏ソフトより相手ボールの回転の影響を受けにくいので、自分のベストスイングができれば、できない技術はありません。第1優先は、フリックで攻めること。2番目がストップで、相手の攻撃力が強い時に使います。ツッツキはどの戦型の相手に対しても使いますが、優先順位は一番低くなります。