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【セカンドキャリア】小林仁 ・美幸「好きな卓球の指導ができるならば、場所は関係ないと思っていた」

[全日本選手権混合ダブルス優勝/西飯スポーツ]

卓球王国2025年10月号掲載 vol.24

 婚約期間中に出場した混合ダブルスで日本一になるなど、輝かしい実績を持つ小林仁・美幸夫妻。
 10年前に東京から美幸の実家である三重県鈴鹿市に移住。西飯スポーツに勤務し、

西飯卓球センターでジュニアからシニアまでを指導する日々を送っている。

Text by

中川学Manabu Nakagawa

[こばやし・ひとし]
1971年7月2日生まれ、北海道出身。2005年1月の全日本選手権を最後に現役を引退。その後すぐに母校の専修大男子監督に就任。1999年全日本社会人男子ダブルス優勝、2000年全日本選手権混合ダブルス優勝(パートナーは西飯美幸)。2015年に三重県鈴鹿市の西飯スポーツに入り、西飯卓球センターでの指導をメインにショップの仕事も行っている。

[こばやし・みゆき]
1973年9月26日生まれ、三重県出身。世界選手権メダリストの両親の影響で9歳から卓球を始める。全日本選手権女子ダブルスでは妹の由香と組んで3連覇を達成。2000年の全日本では混合ダブルスで優勝(パートナーは小林仁)。2001年世界選手権大阪大会出場。結婚、出産のタイミングで夫の仁と実家の三重県鈴鹿市に戻り、西飯卓球センターで指導を続けている。旧姓・西飯

年代によって指導の仕方が変わるため、
シニアとは違って子どもたちの指導は難しい部分もありましたが、
義理の両親にいろいろと教えてもらいながらスタートしました(仁)

 50年前に三重県鈴鹿市で西飯徳康・幸子が始めた卓球専門店・西飯スポーツ。1台の卓球場から始まった教室は、現在では最大11台、100名の会員が通う大所帯のクラブとなっている。
 西飯家の長女の美幸が夫の小林仁とともに実家に戻り、10年の歳月が流れた。その間にジュニアのトップ選手を何人も輩出。近年では「楽しむための卓球」にも力を入れるなど、地域に卓球の魅力を伝えている。

◇◇

小林仁(以下・仁) 現役最後の試合は2005年1月の全日本選手権で、3カ月後の4月から専修大学の男子卓球部監督に就任して6年ほど監督を務めさせていただきました。30歳を過ぎてそろそろ現役を終わりにしようと考えていたところ、母校から監督の話をいただきました。
小林美幸(以下・美幸) 私は父(徳康)が50歳近くまで全日本に出場していましたし、父の教えである「生涯現役」を夢見ていました。そのため、現役に区切りをつけるのが難しく、何歳になっても試合に出続けたいと思っていました。

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