
中国式ペンの選び方<入門から上級まで> 後編
「卓球グッズ2019」より
世界で活躍するペンホルダー選手は希少だ。見本となる選手が少ないからこそ、ペンは選び方を間違っては迷宮へ迷い込んでしまう。中国式ペンの特徴や性能のイロハを学び、自分に合ったものを選べる力をつけよう。
<商品写真=江藤義典>


日本式から中国式へ変更する人や、最初から中国式で始める人など、「中国式初級者」がまず大事にしたいことは重量だ。ラケット単体の重量はもちろんだが、ラバーを合わせた「総重量」に気をつけてラケット選びをしよう。
なぜかと言うと、たとえば日本式から中国式に変えて裏面打法をしようと考えた時、今までと同じ用具選びでは、明らかに重量オーバーになり、振れなくなってしまう。つまり、ラバー1枚分重くなることを考慮してラケットを選ぶ必要がある。日本式の時に比べて、10~15g程度のアップに抑えたい。

重量を抑えるために一番簡単なのは、ラケットを軽くすること、そしてバック面のラバーを軟らかくして、厚さを薄くすること。これならば、プレーの中心となるフォアのラバーはそのままで中国式への変更が可能だ。特にバック面のラバーは、シェークと同じように最初から厚く弾むラバーを貼ってしまうと制御が効かない。裏面は基礎からスタートすると決めて、入門用ラバーから始めると自然と重量も抑えられるのだ。
ラケットは70~80g前半の軽量タイプが各社に数本あるので、チェックしてみよう。ブレード面が小さくなっている中国式もあり、ラバーを貼った時の総重量も抑えられる。カタログを見て、ブレードの大きさも確認しておくと良い。