
奥深き中国式ペンの世界 ブレード・グリップ検証
「卓球グッズ2024」より<前編>
中国から生まれた中国式ペンは、今やペンホルダーのスタンダードになってきている。
シェークハンドのように丸みを帯びたブレードで、短く、平らなグリップ。どれも同じように見えてしまうが、似て非なる中国式ペンの世界に迫ってみる。
写真=江藤義典

中国式ペン『ブレード』検証
中国式ペンのブレード形状はシェークに似ているが、実際のサイズはどうなのだろうか? ここでは10ブランドから代表的な中国式ペンを1本ずつピックアップして、ペンのブレードの縦と横の長さを測って並べてみた。
シェークのラケットをペンのように握り、長いグリップを短くすることで生まれた中国式ペン。1950年代後半から80年代にかけて世界で活躍した中国選手の多くは中国式ペンの攻撃型で、彼らが使っていたラケットはブレード面が大きく、それをモデルにして日本の卓球メーカーもブレード面の大きい中国式ペンを作って発売していた。
90年代半ばに中国が中国式の裏面に裏ソフトを貼り、裏面打法で成功を収めると、重量を抑えるためにブレード面は小さくなっていく。しかし、現在でも中国式のブレード面はシェークよりも少し大きく作られており、それは中国選手が今も大きめのブレードを好む傾向にあるからだと、いくつかのメーカーはコメントしている。

トップ選手はブレードの大きさや形をあまり気にしていない!?
世界のトップで活躍している選手の中にも中国式ペンは存在している。ヨーロッパの選手ながら、中国式ペンのドライブ型として世界ランキング7位のF.ルブラン(フランス)と12位のチウ・ダン(ドイツ)に、ラケットのブレードについて聞いてみた。*世界ランキングは2025年9月