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王国の興亡。かつて「卓球王国」と呼ばれた青森を行く
卓球王国PLUS独占記事


Text by
今野昇Noboru Konno
2005年の青森県の小学生の協会登録が1770名。それが531名に減少した理由
かつて日本で「卓球王国」と呼ばれた県がある。それは「青森」だ。青森県からは男子シングルスの世界チャンピオンが7人も輩出されており(佐藤博治・荻村伊智朗・田中利明・長谷川信彦・伊藤繁雄・河野満・小野誠治)、特に佐藤と河野は青森県出身である。加えて、青森は多くの日本チャンピオンを生み出してきた県でもある。
その理由は明確だ。青森県の小学生の競技者数は、日本の中でも最も多かったからだ。2024年度の青森県の小学生の日本卓球協会への登録人数は531名で、北海道の536名に次ぐ2番目である。2023年度のデータでは、青森が632名、北海道が484名ということから、青森県の小学生の登録人口が減少していることが明らかにわかる。また、20年前の2004年度の登録人口は1513名で青森は圧倒的なトップだったが、2005年の1770名をピークに減少し、現在は3分の1ほどになってしまった。
今回の取材では、河野満さん(現在、県卓球協会会長)をはじめ、県協会の理事である渡辺満さん、事務局の近佳恵さん、八戸市卓球協会の淡路浩志さん、船場永敏さん(むつ卓翔会)、むつ市卓球協会の藤田修さんのお話を伺うことができた。また、八戸工業高の大山幸雄さんや青森市のプロコーチ、今春雄さんにも話を伺った。