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タマス研究開発部に聞く! 「第四の革新」ザイア03誕生のストーリーとは?【前編】

●卓球王国2025年12月号掲載

写真=江藤義典
photographs by Yoshinori Eto

インタビュー=小川勇気・柳澤太朗
interview by Yuki Ogawa & Taro Yanagisawa

『ブライス』以降のバタフライのフラッグシップラバーでは、最も短い開発期間で発売された『ザイア03』。
「第四の革新」の担い手は、新たな時代を創っていくラバーか、それとも異端児なのか。
タマス研究開発部の臼井信悟さんと寺村大輝さんに話を聞いた。

タマス研究開発部 寺村大輝(左)・臼井信悟(右)

革新的なラバーが出るたび、
結局は飛びすぎると敬遠されても、
結局はそれを使いこなした選手が
世界を制覇していく(寺村)

●─新発売の『ザイア03』が大きな反響を呼んでいますが、研究開発部で開発に着手したのはいつ頃でしょうか?
臼井信悟(以下・臼井)
 最初に発想が生まれたのは2020年頃ですね。当時、今まで蓄積してきたシートの形状に関する研究のノウハウを整理する作業をやっていて、その中から『ザイア03』の原型となるアイデアが生まれ、そこを深堀りしていった感じです。
寺村大輝(以下・寺村) これまでシート形状の研究については、粒の大きさや間隔という「横方向」の研究ではかなりのノウハウを持っていました。しかし、粒の高さなどの「縦方向」の研究については、まだ足りない部分があった。そこをしっかりやろうという着眼点から、シート形状の研究を本格化させました。

●─そのような過去の研究の再点検は、研究開発部では定期的に行うのですか?
臼井 定期的ではないですが、度々やっていますね。今回は寺村がさまざまな粒形状の研究のノウハウを一度整理して、それが結果的に『ザイア03』という製品につながった。やはりノウハウの整理というのは大事だなと感じます。

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