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【中国卓球春秋】記録ずくめの中国スマッシュと王楚欽からの警鐘

卓球王国2025年12月号掲載

 『国慶節』の大型連休の中、中国スマッシュは大盛況。チケットを購入できなかった人もたくさんいたようで、今なら18,000人収容の国家体育館(北京)でもすぐ満員になるかも?

チケットの売上高はWTTイベント史上最高。王楚欽は試合後に怒り

9月25日〜10月5日、北京で行われた『中国スマッシュ2025』。開催された石景山区の首鋼パーク周辺は巨大な卓球のテーマパークとなり、累計の来場者数は11日間で10万人を突破した。

 各種目の決勝が行われた10月3〜5日は、チケットの料金が1セッション(1日2セッション)で1888元(約4万円)〜688元(約1万5千円)と高額にも関わらず、すべて完売。チケットの売上高はWTTイベント史上最高の8800万元(約18億6千万円)、記念グッズの売り上げなども含めた大会の収益は1億5400万元(約32億円)に達した。

 中国スマッシュと重なる形で、北京ではテニスの中国オープンも開催され、「国慶節(建国記念日)」の大型連休の間、北京の街はスポーツで大いに盛り上がった。

『スマッシュパーク』でのファンとの交流イベントで「自撮り」する梁靖崑(リャン・ジンクン)

 卓球大国の首都・北京では、1961年に建国後初のスポーツの世界大会である第26回世界卓球選手権が行われ、国家的事業とも言われた。その後、意外なことに北京では一度も世界卓球が行われていないが、中国スマッシュの大会規模はすでに世界卓球をしのぐものとも言える。

 この活況をもたらしたのが、中国全土から集結した熱狂的な『飯圏(ファングループ)』であることは間違いない。一方で、男子ダブルス準決勝では王楚欽とペアを組んだ林詩棟が、王楚欽のファンからヤジを飛ばされ、試合後に怒りを露わにする場面もあった。 勝利後のインタビューで、王楚欽は異例のコメントを残した。

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