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【良いサービスって何ですか?】偉関晴光 「中国で良いサービスの条件は、低さとコース、わかりにくさ。そして独自の個性を磨く」

トップ選手&指導者に聞く「良いサービスって何ですか?」

トップ選手やトップの指導者は、サービスについてどのようなことを考えているのだろうか。五輪や世界選手権で数々のメダルを獲得してきた6人が語る「良いサービス」とは?

卓球王国2025年12月号掲載

中国代表で五輪・世界選手権の複金メダリストとなり、日本代表としても活躍。指導者としては林昀儒(チャイニーズタイペイ)の個人コーチも務め、世界と中国、日本の卓球を知り尽くす偉関晴光氏に、「優れたサービスの条件」を聞いた。

2024年パリ五輪でコーチを務めた林昀儒(リン・ユンジュ)にアドバイスを送る偉関氏

サービスは打たれないことが重要。相手にレシーブで強打されると、主導権を奪い返すのは難しい

強い回転がかかる粘着ラバーを使っていることや、劉国梁(1996年五輪金メダリスト)や馬琳(2008年五輪金メダリスト)などの変化サービスの名手がいたことで、中国選手のサービスに「回転量が多い」「変化が激しい」というイメージを持っている人も多いかもしれません。

 しかし、中国選手がサービスについて最も重視するのは、まず「相手に打たれないこと」です。相手にレシーブから強打されてしまうと、ラリーの主導権を奪い返すのは困難だからです。

 だから良いサービスの第一の条件は「低さ」。サービスのバウンドは、ネットを越える時の高さが「ボール1個半」くらいまでに抑えます。ボール2個分以上浮いたら失敗です。中国選手は子どもの頃から、この「サービスはできるだけ低く入れる」という意識が身に染みついています。

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