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ベネディクト・ドゥダ〈前編〉「31歳の今でも改良できる部分を探しています」

卓球王国2025年12月号掲載
写真=中川学 photographs by Manabu Nakagawa

 ドイツのナショナルチームに入っても、ベネディクト・ドゥダはフロントラインではなく、ボル、オフチャロフ、フランチスカ、チウ・ダンの後ろの列で出番を待っていた。28歳にして、ようやく世界選手権の団体戦で起用され、2024年にはヨーロッパ選手権のシングルスで決勝に進み、今年はWTTで常に上位まで勝ち進んで、気がつけば世界ランキングを8位まで上げていた。今シーズンのブンデスリーガ第1戦では五輪金メダリストの樊振東を破り、その実力を証明した。31歳にしてドイツのエースになった男の「卓球に懸ける意気込み」に耳を傾けてみよう。

Interview by

今野 昇Noboru Konno

3年前から専任コーチをつけて急速に成長しました。それが大きな転機であり、重要な鍵となった

●─今回は初めてのインタビューになります。今、君は世界でも注目されている選手です。1994年生まれの31歳ですね。
ベネディクト・ドゥダ(以下BD) はい、そうです。

●─卓球を始めたのはいつですか?
BD 10歳の時です。

●─10歳? プロの卓球選手としては遅いほうですね。
BD そうですね。それまではサッカーや陸上競技の短距離、走り高跳びをしていました。両親が卓球をしていたのですが、ある時サッカーのコーチが嫌になって「卓球をやりたい」と親に言い、そのまま卓球に夢中になりました。

●─お父さんも卓球選手だったとか?
BD はい。ポーランドのジュニア代表でした。父は18歳でドイツに来て、今でもドイツの3部リーグでプレーしています。

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