【アーカイブ横谷晟】「今のままじゃダメだ、ここからが勝負という気持ちは強いです」
卓球王国2022年6月号掲載

Text by
浅野 敬純Takazumi Asano
【よこたに・じょう】
2002年5月1日生まれ、岐阜県出身。父の影響で3歳から卓球を始め、全日本バンビ・カブで3位。愛工大名電中・高に進み、全中と全日本ジュニアで3位、愛知工業大に進学した昨年の全日学でも3位に入賞。3月に行われたLION CUP TOP32で3位となり、初の世界選手権代表の座をつかんだ(2022年当時)
調子はめちゃくちゃ良くて、ゾーンに入ったような感覚でした
同年代の中ではコンスタントに上位に進出しながら、頂点には立てないでいた横谷晟。そんな男が、一発勝負のトーナメントを勝ち上がり、初の世界選手権代表の座をつかみ取った。日々高まる代表の実感を胸に、横谷は新たなステージへの扉をこじ開けようとしている。
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●─初の世界選手権代表に決まりましたが、その実感はありますか?
横谷晟(以下:横谷) 試合が終わってすぐはあまり実感がありませんでした。いろんな方に声をかけてもらって、NT合宿にも参加させてもらって、ようやく実感が湧いてきましたね。合宿では監督の田㔟(邦史)さんからも「おめでとう」と言ってもらいました。アドバイスもたくさんもらって、そういう部分でも代表になった実感があります。「頑張らないと」という気持ちで、モチベーションも高くなっています。
●─LION CUPの目標はどこに設定していたんだろう。
横谷 その前週にユニバーシアード(ワールドユニバーシティゲームズ)の選考会があったんですが、調子も良くなくて、気持ち的に少し落ちていて、正直、「厳しいかな」という気持ちでした。ただ、新型コロナの影響で全日本を棄権していたので、試合ができる喜びはありましたね。

