全日本3連覇の「ファースト」。30過ぎの青森山田軍団、丹羽復帰、そして浜野の男気
「緊張」というのは勝負にとってとても大切なもの、緊張しない試合はパフォーマンスが低い[森薗政崇]
卓球王国2026年1月号 [緊張を味方につける]森薗政崇(BOBSON)男子ナショナルチームコーチ
選手とコーチの二足のわらじをはく森薗政崇。小さい頃から「緊張」と付き合ってきた。

もりぞの・まさたか
1995年4月5日生まれ、東京都出身。青森山田中・高、明治大学卒業。世界選手権男子ダブルス銀メダル、全日本選手権男子シングルス準優勝・混合ダブルス優勝。現男子NTコーチ、男子JNT監督
Text by
森薗政崇Masataka Morizono
「緊張」というのは勝負にとってとても大切なもの、緊張しない試合はパフォーマンスが低い
良くも悪くも責任感というものが「緊張」の鍵になっている
私は小さい頃から、オープン大会でも大きな大会でも、試合前に吐きそうになるくらい緊張するタイプでした。
「緊張」というのは勝負にとってとても大切なもので、緊張しない試合はパフォーマンスが極端に低いと感じています。難しいトーナメントで優勝しよう、選考会で勝とうと思った時に、緊張しないはずがない。だから、途中からは「緊張をなくす」ことを目指すのではなく、「緊張と付き合う」方向で考えるようになりました。
2回目の世界選手権出場の時には、緊張のあまり呼吸がうまくできないほどでした。世界選手権初出場の時はダブルスでベスト8。2回目の出場では、「ここでメダルを獲らないと後がない」という状況で、期待されるのがうれしい半面、ものすごいプレッシャーもありました。

