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【緊張を味方につける】田中雄仁「緊張は悪いものではない。強くなるために必要な、大切な材料だと思う」

卓球王国2026年1月号掲載
緊張を味方につける——最高の自分を引き出すメンタル術

田中雄仁(育英高監督/2025年インターハイより)

2025年のインターハイでチームを初の学校対抗決勝へ導いた田中監督。13年にわたる指導歴の中で経験した選手たちの緊張への対処について語ってもらった。

責任感から生まれる緊張を乗り越えると選手は成長する

 私は育英高校の監督になって13年目になりますが、高校生たちのほとんどは、試合が自分のレベル感と同等のラウンドやその手前まで進むと、必ず緊張します。ここで重要なのは、緊張には「良い緊張」と「悪い緊張」があるという
ことです。

 「良い緊張」とは、これから勝負の舞台に挑むことに対して、少しドキドキワクワクしたような感じで臨めるタイプの緊張です。この良い緊張は選手を前向きにさせ、力を発揮させる方向に作用します。

 一方、「悪い緊張」とは、勝負の舞台に上がる前から、「勝たなければいけない」「負けたくない」というプレッシャーに苛まれ、全く戦えないような状態に陥ってしまうタイプの緊張です。この悪い緊張は、選手のレベルが下がれば下がるほど出やすい傾向がありました。

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