【セカンドキャリア】渡辺満「卓球を一生懸命やっていた時間と経験が私の心の支えとなっています」
【緊張を味方につける】神 巧也「緊張は怖くない。むしろ、試合でぼくを支えてくれる強い味方です」
卓球王国2026年1月号掲載
緊張を味方につける——最高の自分を引き出すメンタル術

「練習では強いのに、試合になると力が出せない」。 そんな悩みを、神巧也は“あえて緊張させる”ことで乗り越えてきた。 緊張を敵ではなく味方に変える。そのために彼が行ってきた心の準備とは!?
試合で緊張するのは当たり前。その状況を受け入れて戦う
試合で緊張するタイプですか?」と聞かれたら、ぼくはこう答えるようにしています。
「緊張はしないけれど、緊張している状態のほうが好きですね」と。
これは負けず嫌いとか、精神的に強いという話ではありません。むしろ、昔のぼくは練習では強いのに、試合になると力が出せないタイプでした。練習ではバンバン入っていたボールが、本番になると思うようにいかない。そんな時期がありました。

