さも混合団体ワールドカップが五輪と同じ競技のように報道される違和感
【記者席からの目線】見る側が魅力感じる AI×卓球を
卓球王国2026年1月号掲載【記者席からの目線】vol.165
Text by
稲垣康介(朝日新聞編集委員)Kosuke Inagaki

ドジャースの劇的な優勝で幕を閉じたワールドシリーズのテレビ中継を見ていて、選手たちがデータを頭に入れる場面がよく映った。
大谷翔平も山本由伸も、ベンチに戻ればタブレットを真剣に見ていた。打者なら投手の配球、球種を確認し、投手なら対戦する打者はどのコース、球種が得意なのかを頭に入れる。守備につく選手たちも紙に書かれたメモを頻繁に見ていた。守っているとき、打者が長距離打者なのか、流し打ちが多いのかなどのデータが書かれているらしい。

